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● 挨拶

”福島音響”創設者、福島幸雄が第一線からの引退を決意しました。
その福島音響から全てを継承し、この会社は誕生しました。
場所は同じ、メンバーは若干再編して仕切り直しです。

業務に関してですが、今まで通り映画作りに専念する
姿勢は、いささかも変えるつもりは有りませんし、
変える事が出来ません。
相変わらずな職人の集まりです。

弊社は、小さなな会社です。
但し小規模の利点を最大活用し、ここまで営んできました。
機転の速さ、意思伝達の早さ、設備投資が小額で済む事、
コンパクトな経営。映画作りには相応しくなさそうですが、
シンプルに間隙を突きながら前に前に進んできました。

このやり方に合致してきたのが、独立プロさんの映画作りです。
我々は、彼らをひたすらフォローし続けて、共に生き延びてきました。
メジャーには無い風通しの良い映画作りが心情ですが、予算面で
厳しいのは周知の事実。しかし出来上がった作品は、ほぼ対等な
条件で”公開”へと誘われる訳で、予算上の制約から”音が良くない”
或いは”音を犠牲に他をなんとか・・”等々、全く納得いきません。

年間何本も製作される邦画のほとんどは、中小規模のものです。
これら邦画の音を底上げしたい、海外の映画祭などに出品しても
引けを取らない音であって欲しいという強い思いがあります。
なので、弊社のような小さな会社がそれなりのシステムを持ち、
上位フォーマットに食い込めるという事に大きな意義があります。

人材の育成にも力をいれています。
システムを動かすのは人間であって、
振り回されていたのでは何にもなりません。
また、脚本や芝居を見極める力、映画力、
センスも持ち合わせなければいけません。
この為、一人の人材を育てるのにかなりの時間と経験を要し、
おいそれと簡単には”技師”に成り得ません。

幸い弊社には人材を十二分に育む為に必要不可欠な豊富な
作品群と、映画人やスタッフの流れが途絶える事はありません。
そこで作品を通じ切磋琢磨させながら将来の人材を育てています。

私は常々、”機材は楽器、技術者は奏者”だと皆に言っています。
おこがましいようですが、本当にそう思っています。
ふたつがきちんと噛みあい、しっかり表現出来た時に映画の
サウンドトラックは、バックスクリーンモニターから朗々とした
シネマサウンドを奏でます。
それは皆さんが個々に持ち合されてる、
あの懐かしいトーンであって欲しいのです。

すべては”邦画の下支えになれれば嬉しい。”この一言につきます。
大好きな映画の為に皆で頑張っていきます



代表取締役 中山 隆匡 (なかやま たかまさ)


昭和41年5月27日東京は大塚生まれ
千葉県在住、1男2女の父


日本映画・テレビ録音協会会員
日本映画テレビ技術協会会員
日本映画学校専任講師
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